実用数学技能検定（数学検定）の合格におすすめのテキストは？

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実用数学技能検定（数学検定）の合格におすすめのテキストは？

実用数学技能検定（数学検定）とは？

実用数学技能検定は、文部科学省の後援により日本数学検定協会が運営する公的資格で、大学生/社会人から小学生以下までを対象とした15段階の検定です。

実用数学技能検定には、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級、6級、7級、8級、9級、10級、11級、ゴールドスター、シルバースターの合計15階級があります。数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼びます。

進学・就職をはじめとして幅広い場面で数学能力の証明になり、毎年30万人が受験し、累計受験者数は300万人を超える人気の資格です。

実用数学技能検定（数学検定）の各階級の出題範囲は？

階級	出題内容	検定料
1級（大学程度・一般）	【解析】微分法、積分法、基本的な微分方程式、多変数関数（偏微分・重積分）、基本的な複素解析【線形代数】線形方程式、行列、行列式、線形変換、線形空間、計量線形空間、曲線と曲面、線形計画法、二次形式、固有値、多項式、代数方程式、初等整数論【確率統計】確率、確率分布、回帰分析、相関係数【コンピュータ】数値解析、アルゴリズムの基礎【その他】自然科学への数学の応用　など	5,000円
準1級（高校3年程度（数学Ⅲ程度））	数列と極限、関数と極限、いろいろな関数（分数関数・無理関数）、合成関数、逆関数、微分法・積分法、行列の演算と一次変換、いろいろな曲線、複素数平面、基礎的統計処理、コンピュータ（数式処理）　など	4,500円
2級（高校2年程度（数学Ⅱ・数学B程度））	式と証明、分数式、高次方程式、いろいろな関数（指数関数・対数関数・三角関数・高次関数）、点と直線、円の方程式、軌跡と領域、微分係数と導関数、不定積分と定積分、ベクトル、複素数、方程式の解、確率分布と統計的な推測、コンピュータ（数値計算）　など	4,000円
準2級（高校1年程度（数学Ⅰ・数学A程度））	数と集合、数と式、二次関数・グラフ、二次不等式、三角比、データの分析、場合の数、確率、整数の性質、 n進法、図形の性質、等差数列、等比数列、コンピュータ（流れ図・近似値）、統計処理の基礎、離散グラフ、数学の歴史的観点　など	3,500円
3級（中学校3年程度）	平方根、式の展開と因数分解、素因数分解、二次方程式、三平方の定理、円の性質、相似比、面積比、体積比、簡単な二次関数、簡単な統計　など	3,000円

実用数学技能検定（数学検定）の合格率は？

実用数学技能検定（数学検定）の合格率は、以下の通りです。1級の合格者は、6.5％となっており、極端に合格率の低い階級になっています。また、3級までは50％以上の合格率ですが、準2級以上になると合格率も20～30％になっており、難易度が高くなります。

2021年度

実用数学技能検定（数学検定）を取得するメリット

（1）全国レベルの絶対評価

検定問題は、検定内容および技能の概要を定めた「検定基準」に基づき、作成されています｡全国レベルの実力・絶対評価システムですので、算数・数学の学力を証明する基準の検定として、進学・就職に役立ちます。受検の対策として学習を進めることで予習や復習、基礎固めにもつながります。

（2）入試優遇制度

高校入試において

高校入試における生徒の評価基準として、学科試験の成績だけではなく、中学校在学中の実用数学技能検定の取得を活用する学校が増えています。入試時の点数加算から参考要素とするなど、それぞれの学校において、内容はさまざまです。

大学入試において

大学入試において、受験者の総合的な人物評価の基準として実用数学技能検定の取得を活用する大学・短大が増えています。入試時の点数加算や出願条件、参考要素とするなど、それぞれの大学・短大において、内容はさまざまです。

（3）単位認定制度

単位認定制度とは、大学・高等学校・高等専門学校などで、一定の階級の実用数学技能検定取得者に対して、特定の科目の単位取得を認める制度です。全国の大学・高等専門学校・高等学校310校以上の学校で、この制度が導入されています。